# フレームワークと外部事例リサーチの型

「新しいアイデアで納得する部分が少ない」というFBへの対策。提言の新規性と説得力は、(1)外部事例で裏を取ること、(2)フレームワークで発想を広げ抜けを潰すこと、の2つから生まれる。フレームは"枠を埋める作業"にしない。選択肢を漏れなく出し、既存案の穴を見つけ、比較の軸を作るために使う。

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## 1. 外部事例リサーチの型

提言型・提案型では、主要な打ち手ごとに次の手順で事例を集める（大原則8）。

1. **打ち手を一文にする**: 「◯◯業態が、△△という方法で、□□を増やす」。抽象的な「集客する」ではなく検索可能な粒度に落とす。
2. **同型の事例を探す**: 同じ打ち手を「同業界で」「隣接業界で」「全く別の業界で」の3レイヤーで各1件以上。別業界の転用例が"斜め上の視点"の源泉になる。
3. **数字で押さえる**: 各事例につき「何を・どれだけ・どのくらいの期間で・いくらで」動かしたか。数字のない事例は主張の裏付けにならない。
4. **成功例だけでなく失敗例も1件**: 同じ打ち手が滑った事例を必ず1つ探す（大原則6の反証探しと接続）。前提条件の違いが、自社で効くか効かないかの分岐になる。
5. **自社の構造に当てはめる**: 事例の前提（規模・チャネル・顧客・原価構造）と自社の差分を明示し、「だから自社では効く/効かない/こう変える」まで書く。事例の紹介で終わらせない。

情報源の優先順位は大原則5に従う。事例は一次に近いもの（当該社のIR・公式発表・登壇資料・当事者インタビュー）を優先し、まとめ記事のみを根拠にしない。

**アウトプットの型（各打ち手に添える）**:

| 打ち手 | 参照事例（数字） | 前提の差分 | 自社での見立て |
|---|---|---|---|
| 例: 予約側の需要をSNS発見で作る | 例: A社が◯◯で登録前比△倍/3ヶ月/コスト□ | ターゲット層・在庫の厚みが違う | 楔を絞れば効く。まず計測を置く |

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## 2. フレームワークの選び方（テーマ→道具）

テーマに応じて選ぶ。全部使う必要はない。1案件で2〜3個を、目的（現状把握/選択肢出し/優先順位付け）に合わせて使い分ける。

### 現状把握・診断
- **3C（顧客/競合/自社）**: 市場の入口。誰の何の需要に、誰と競って、何の強みで応えるか。
- **バリューチェーン / ビジネスシステム**: どの工程で価値と利益が生まれ、どこが律速か。自社の強みが「工程のどこ」にあるかを特定する。
- **ユニットエコノミクス（LTV / CAC / 損益分岐 / 粗利）**: 1顧客・1店舗・1取引の採算。事業の生死はここで決まる。立ち上がり途上の事業は特に、損益分岐の低さ＝溶ける速度と、キャパ＝伸びしろで評価する。
- **PEST / 5Forces**: 外部環境と業界構造。参入余地・価格支配力・代替脅威。

### 選択肢を出す・発想を広げる
- **アンゾフ（既存/新規 × 製品/市場）**: 成長の4方向を漏れなく出す。既存アセットの転用先を機械的に列挙するのに有効。
- **JTBD（ジョブ理論）**: 顧客が「何を片付けたくて」その商品を雇うか。競合の再定義と、通説を外した打ち手の源泉。
- **二面市場 / プラットフォーム経済性**: マッチング事業の設計。供給・需要のどちらが律速か、ニワトリ卵をどう割るか、実効供給（総量でなくマッチ×空き）で見る。単価×流動性×取り分（テイクレート）で経済性を組む。
- **戦略キャンバス / ブルーオーシャン（ERRC）**: 競合と同じ土俵を降りる。増やす/減らす/取り除く/付け加えるで差別化軸を作る。

### 優先順位を付ける・絞る
- **インパクト × 実行容易性（× 確度）マトリクス**: 打ち手を2〜3軸で並べ、やる順を決める。提言は必ずこの型で優先順位を可視化する。
- **7 Powers / 参入障壁**: その打ち手が作る優位は持続するか（規模の経済・ネットワーク効果・スイッチングコスト・ブランド・カウンターポジショニング等）。一過性の打ち手と、堀を作る打ち手を分ける。
- **RICE / ICE**: 施策のスコアリング（Reach×Impact×Confidence÷Effort）。TODO粒度の優先順位に。

### 顧客・チャネルの分解
- **ファネル（認知→登録→初回→リピート）**: 数字を各段に置き、最大の漏れを特定する。「入口が細い」のか「転換が悪い」のかで打ち手が変わる。
- **RFM / コホート**: 既存顧客の質と定着を分解する。

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## 3. 使い方の作法

- **フレームを本文に貼り付けない**。フレームは思考の裏側で回し、アウトプットには「選択肢の網羅性」と「比較軸」として現れればよい。「3C分析の結果」という見出しは不要。
- **1つのフレームで結論を出さない**。診断→選択肢→優先順位で最低3つの目的を通す。1個のマトリクスだけの提言は薄い。
- **フレームが示す"空白"を必ず読む**。アンゾフで空いているマス、戦略キャンバスで競合と重なっている軸——埋まっていない所にこそ打ち手の種がある。
- **フレームと事例をセットにする**。フレームで出した選択肢を、外部事例（§1）で「実在するか・効いたか」検証してから提言に格上げする。
